『ザ・ゴール(The Goal)』の重要ポイントまとめ・書評

2020年2月13日

 

ザ・ゴールの重要ポイントまとめ・書評

riko
『ザ・ゴール』で学べることは?どんな人向け?

 

こんな疑問をお持ちの方にお答えします。

 

『ザ・ゴール』はイスラエルの物理学者でありながら、カリスマ的経営コンサルタントとして知られていたエリヤフ・ゴールドラットが書いた本です。

 

異色の経歴もあいまって全世界で1000万人以上が読んだ大ベストセラーですが、1984年に米国で出版されて、日本に脅威を感じた著者がしばらくは日本語訳が許可されなかったといういわく付きの本。

 

 

本書は「閉鎖を言い渡された工場が、企業の目的や利益を上げるために改善すべきことを追求し、本社に一目置かれる向上に生まれ変わっていく。」というわかりやすいストーリー仕立てで構成されています。

 

特に「企業の究極の目的とはなにか」や「お金を儲けるためには何をすればいいのか」を知りたい方必見です。

 

間違いなく読む価値あり。

文字が苦手な方向け。漫画版ですが内容は重要ポイントがしっかり入っています。

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さっそくザ・ゴールの内容をみていきましょう。

ザ・ゴールの本と著者の紹介

ザ・ゴールの本と著者の紹介

ザ・ゴールの本の紹介です。


書名:ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
ページ数:552p (漫画 224p)
著者:エリヤフ・ゴールドラット
出版月:2001年5月18日
出版社:ダイヤモンド社
定価:本体1,600円+税

 

エリヤフ・ゴールドラットのプロフィールの紹介です。

1948年生まれ。イスラエルの物理学者。そして、いまやカリスマ的経営コンサルタントとして知られる。1984年に出版されたビジネス小説『ザ・ゴー ル』は、革新的な内容に加え、異色の経歴もあいまって全世界で1000万人以上が読んだ大ベストセラーとなった。その中で説明した生産管理の手法を TOC(Theory of Constraints:制約の理論)と名づけ、その研究や教育を推進する研究所を設立した。その後、TOCを単なる生産管理の理論から、新しい会計方法 (スループット会計)や一般的な問題解決の手法(思考プロセス)へと発展させ、生産管理やサプライチェーン・マネジメントに大きな影響を与えた。

引用:Amazon

 

『ザ・ゴール』の内容ですが、本書は以下の8部で構成されています。

  • 第1部 突然の閉鎖通告
  • 第2部 恩師との邂逅
  • 第3部 亀裂
  • 第4部 ハイキング
  • 第5部 ハービーを探せ
  • 第6部 つかの間の祝杯
  • 第7部 報告書
  • 第8部 新たな尺度

エリヤフ・ゴールドラットは物理学者からカリスマ的経営コンサルタントまでこなす超人です。

 

残念ながら2011年6月11日肺がんのため亡くなってしまっていますが、今なお読まれる「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」に加えて、「チェンジ・ザ・ルール!」「クリティカルチェーン」など有名な書籍が多数存在します。

 

世界の評価はどれも高く、Amazonでもいまだに高い評価を受けています。

 

全500ページ以上とかなりのボリュームなので、漫画で読むのも手です。

まずは読むこと。

読まない選択肢はありえないと思えるほどの一冊だからです。

 

ザ・ゴールの重要ポイントまとめ

ザ・ゴールの重要ポイントまとめ

続いて、重要ポイントについて紹介します。

 

要約①:生産性と目標の定義
要約②:お金を儲けているか知るための3つ指標
要約③:依存的事象と統計的変動を理解して問題点を探る
要約④:ボトルネックの働きを最大化する

 

 

ひとつずつ見ていきましょう。

要約①:生産性と目標の定義

本書では、会社のおける生産性と目標の定義をはっきり述べています。

■生産性

  • 生産的であるとは「自己の目標と照らし合わせて「何か」を達成したということ」
  • 生産性とは「目標に向かって会社を近づける行為そのもの」
  • その反対に「目標」から遠ざける行為はすべて非生産的」
  • 生産性なんてものは目標がはっきりわかっていなければまったく意味がない

ザ・ゴールより抜粋

 

■目標

どんな会社でも目標は同じで1つしかない
それは「お金を儲けること」
それ以外のすべてはその目標を達成するための手段

ザ・ゴールより抜粋

 

意外とわかっているようで、ここまではっきりと答えられる人も少ないのではないでしょうか。

 

物語の中の主人公もそうですが、効率をあげたことで「生産性」をあげていると勘違いしがちです。

 

会社にとって一番大事なことは「お金をもうけること」。

その目標をしっかりと理解したうえで「その目標に近づける行為をおこなっていく」。

 

とても当たり前のことですが、仕事をしていく中で「作業効率」をあげることや「人間関係の問題」に注力しすぎて、この大前提を忘れがちです。

特に経営層には常に念頭におしてほしいポイントです。

要約②:お金を儲けているか知るための3つ指標

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次にお金を儲けているか知るための3つの指標について話します。

  1. スループット
  2. 在庫
  3. 業務費用

この3つが大事な指標になります。人により捉え方が異なる指標ですが、本書の中では次のように定義されています。

  • 『スループット』 販売を通じてお金を作り出す割合の事(生産しても売れなければスループットではない)
  • 『在庫』 販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金のこと
  • 『業務費用』 在庫をスループットに変えるために費やすお金のこと

ザ・ゴールより抜粋

3つの指標にすべて『お金』という言葉が入っており、生産性を高めるためには必須のキーワードとなっています。

 

お金に着目してみてみましょう。
スループットは『入ってくるお金』、在庫は『製造プロセスの中にたまっているお金』、業務費用は『スループットを稼ぐために出ていくお金』となります。

 

財務会計に詳しい方は、この3つの指標だけで利益が出ているのか判断できるはずがないと思う方もいるでしょう。

 

私も簿記2級レベルですが、思っていました。でも実際に財務会計の項目はすべてこの3つに収まり、財務の知識のない人に説明するにはこれほどシンプルなものはないと今では思っています。

 

スループットを高めて(+)、在庫と業務費用を減らす(ー)

 

ただこれだけで企業の利益は上がります。当たり前のことを言っているようですが、利益を生むための大前提です。これからズレている論議はお金を生むという目標からズレていると言えます。

 

次の項目で具体的な説明をしていきます。

要約③:依存的事象と統計的変動を理解して問題点を探る

次に具体的な説明を入れて、3つの指標をベストな状況(スループットを高めて(+)、在庫と業務費用を減らす(ー))にするためにはどうすればよいか説明します。

 

それ前にまず「依存的事象」と「統計的変動」という2つを理解する必要があります。

■依存的事象

例えば「今日電話で話した」から「ホテルに来た」、結果「ラウンジのコーヒーが2杯売れた」
このようにひとつひとつ、または一連の事象が起こるためにはその前に別の事象が起こらなければならない

ザ・ゴールより抜粋

 

■統計的変動

イスの数を数えればこのラウンジの収容人数が正確にわかるが、だが逆に正確に予測できない情報もある。

例えばここのウェイターがあと何分で勘定書をもってくるのか。明日の朝オムレツの卵はいくついるのか。。
こうした情報はその時々で変わる

それは「統計変動」を受けるからだ。

ザ・ゴールより抜粋

少しむずかしい気がしますが、ハイキングについて考えるとわかりやすいです。
1列になって子どもたちが山道を歩いていることを想像してください。
山道を進むにつれて、どうしても子供同士の間隔が開いていってしまい、よほど注意していても最前列と最後尾に開きがうまれてしまいますよね。

 

このとき、前の子のスピードに依存しているということが「依存的事象」であり、一人ひとりの歩くスピードは一定にならないということが「統計的変動」です。

 

このどちらか一方だけではなく「2つの現象が合わさった時の効果」を考えることが重要で、ハイキングで言えば、隊列の長さを長くしている要因となります。これはつまり工程の中で、余分な在庫がでてしまったり、スループットを高められていない要因を指します。

 

ではこの要因を解決するためにはどうすべきなのでしょうか。

要約④:ボトルネックの働きを最大化させる

では依存的事象と統計的変動がある場合に、ベストな状態にするためにはどうすればいいのか。

 

ハイキングで考えると、進む速度を結局決めているのは「歩くのが遅い子」になります。これは工程で考えると、作業が遅い人であったり留守する人が多い人などで、工程を止めてしまっているという「ボトルネック」と呼ばれる箇所になります。

 

メモ

  • 「ボトルネック」とはその処理能力が与えられた仕事と同じかそれ以上のリソースのこと(処理能力<=与えられた仕事)
  • 「非ボトルネック」とは与えられた仕事量より処理能力が大きいリソースのこと(処理能力>与えられた仕事)

本書では「生産性はボトルネック工程の能力以上は絶対に向上しない」と説明しています。

 

ここまで理解できればやることは簡単です。

 

ボトルネックの働きを最大化すればいいのです。

 

方法としては2つあります。

1つはボトルネックの時間のムダをあらゆる方法でなくすことです。

従業員の休憩時間を工夫して機械の停止時間を最小にすること、すぐ売れる見込みのない部品を作らないことなどです。

もう1つはボトルネックの負荷を減らして生産能力を増やすことです。

下請けへの委託や以前に使っていた機械を再稼働させるなどの方法が考えられます。

 

まずはボトルネックを見つけること(複数の場合もある)、そしてボトルネックの働きを最大化することが生産性を上げる方法となります。

ザ・ゴールの書評

続いて、ザ・ゴールの書評を紹介していきます。

 

書評①:効率ではなく生産性が大事だと気づかされる
書評②:ジョナのヒントをもとに考えることで理解が深まる

 

解説していきます。

書評①:効率ではなく生産性が大事だと気づかされる

本書のスタート時に、主人公とその大学の恩師ジョナとがばったり再開する場面があり、その際に主人公は工場の経営について数個質問されただけで、工場の経営がうまくいっていないことがばれてしまいます。

 

なぜジョナはたった数個で工場の経営状況を把握できたのか。

 

答えは簡単。

効率の話ばかりしていて、大事な生産性についてまったく考えていなかったからです。

 

その後、生産性を上げるためにはどうすればよいか模索していく過程が具体例を挙げながら書かれており、最終的には工場は利益を生み出していきます。

 

効率ではなく、生産性をあげる。

 

生産性の重要性を学ぶには最適な一冊です。

 

決してドラマのような運命的なことがあるわけではなく、あくまで問題を丁寧に解決していく過程は読者にもまねしやすいと思います。

書評②:ジョナのヒントをもとに考えることで理解が深まる

本書は主人公が向上を再建するときに、何度も壁にぶつかりながら問題を解決していく過程がかかれています。

 

しかし、主人公は一人で問題を解決できたわけではなく、ジョナからのヒントが解決の糸口となっています。

ジョナはあくまでも答えを教えてくれるわけではなく、ヒントを出してくれるのみです。

 

ここが本書のポイントとなっており、単純に読み進めるだけではなく、ジョナのヒントをもとに読者であるあなたも考えてから物語を読みすすめましょう。

そうすることで、より本書で伝えたい内容を深く理解できるはずです。

ザ・ゴールを読むべき人

ザ・ゴールを読むべき人

ここまで重要ポイントのまとめと書評を紹介してきました。

 

続いては、ザ・ゴールを読むべき人をご紹介します。

  • 会社にとって一番大事なことを理解したい人
  • 経営・コンサルタントに携わる人
  • 経営の核を知りたい人

上記のいずれかにあてはまる人は、本書を読むと悩みが解決されると思います。

 

もちろん経営に携わっていない人でも、ザ・ゴールを読むことで人生の様々な場面で、この本の「目標を知り、そのための生産性を上げる」という考え方は応用がきくはずです。

 

現に工場だけでなく、企業、自治体、医療機関、幼児教育世界などの様々分野で利用されています。

 

経営の核となるこの理論

 

この理論を早い段階でしっているか、知らないかで人生が大きく変わるかもしれません。

ザ・ゴールを読むべき理由

ザ・ゴールを読むべき理由

最後に、ザ・ゴールを読むべき理由をご紹介します。

 

理由①:お金を設けるためのメカニズムを理解できる
理由②:どんなシーンでも活用可能な王道理論を理解できる

 

解説していきます。

理由①:お金を設けるためのメカニズムを理解できる

1つ目の理由は、お金を設けるためのメカニズムを理解できるようになることです。

 

1.目標を理解し、生産性をあげることを意識する

2.目標に到達しているかは3つの指標から判断できる

3.生産性はボトルネックの能力に依存する

4.ボトルネックの能力をあげることに注力する

 

簡単にいえば、この4ステップがお金儲けのメカニズムになります。

それ以外の非ボトルネックの効率化などはすべてお金儲けとは関係の無い行為です。

 

お金設けの本質を掴むという意味でこれほどシンプルに理解できる本は他にはないかと思います。

理由②:どんなシーンでも活用可能な王道理論を理解できる

2つ目の理由は、どんなシーンでも活用可能な王道理論を理解できるようになることです。

 

本書で紹介されている理論は実際には「TOC(制約条件の理論)」と言います。

 

この理論は、単純に今回のような工場の工程だけに限った話ではなく、ボトルネックが発生することにすべてに応用可能です。例えば社内で起案を回す工程などです。

 

先程も書きましたが、実際に企業、自治体、医療機関、幼児教育世界などの様々分野で利用されています。

 

この考えを知らないことで、利益がうまれるチャンスを失っている可能性は十分あります。

ぜひ本書でより深くTOCを理解してください。

まとめ

まとめ

ザ・ゴールの重要ポイントまとめと書評いかがだったでしょうか。

 

人はさまざまな作業の中でどうしても、当初の目的を忘れがちです。

企業の目標は「現在から将来にわたって儲け続ける」ことであり、「生産性はボトルネック工程の能力以上は絶対に向上しない」という至極当たり前の原理をストーリ仕立てでわかりやすく教えてくれます。

 

世界で1000万人以上が学んでいるこの事実。

 

ぜひ、みなさんにもこの本を読んでいただけたらと思います。漫画でももちろんOK。

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