本「百年法」の衝撃を伝えたい!【感想・ネタバレあり】

2018年8月31日

こんにちは!hanasakuです。
今日はおすすめの本「百年法」の紹介をしていきたと思います。

この本は3年ほど前に販売された本ですが、ほんとーに面白い!そして考えさせられる!さらに近未来を教えてくれる!そんな本です。
ちなみにアイコン画像は本とウィスキーですが、お酒は全く飲みません!チョコが好きです!それでは早速いってみましょう!!

本の紹介

タイトル:百年法
作家:山田宗樹
初版発行:平成27年3月
ページ数:文庫本 2冊 (上巻465Pと下巻486P)
おすすめ度:★★★★☆(5つの星評価 ★が多いほどおすすめ)

第66回日本推理小説作家協会賞受賞

 

あらすじ

1945年、太平洋戦争終結。日本には原子爆弾が6発投下され、都市部は壊滅。
人口は半減。日本全土を支配下に置いたアメリカは天皇制を廃し、共和制を敷いた。
そんな中、GHQはすでにアメリカで実用化されていたヒト不老化技術(human-ageless-virus inoculation:HAVI)を日本に導入することを決定する──。
そのHAVIの導入時に一つの法律が制定された。生存制限法。
通称「百年法」。
「HAVIを受ける者は、処置後百年を経て、生存権を始めあらゆる権利を放棄することに同意せねばならない」
つまり、百年後には死ななければならない。
そんな日本で、その最初の百年が迫っていた……!?
HAVIをつかさどる官僚・遊佐章仁、国益を追求する政治家・永尾聖水、母がまもなく百年法による死を迎える大学生「僕」、HAVIの世界に反旗をかかげる「阿那谷童仁」
……様々に思惑が渦巻く“世界”はどこへ向かうのか!?

引用:https://shoten.kadokawa.co.jp/sp/hyakunenhou/

 

というあらすじがありますが、漢字が多く、難しそうな言葉も多いので、読んでない人向けの一言だと
「究極の欲望が実現した世界で人はどう考え、どう生きるのか」という感じの内容です(ざっくり)

感想

この本あわせて900ページあるし、時間取られそうね。
riko
hanasaku
時間をかけても読む価値あり!むしろ読むべし!

いやー衝撃作でしたね。この話はパラレルワールドの話ですが、私には「現実世界もこのまま欲望を追及していくと、こんな結果になりますよ」というレポートとのように思えました。いくつかのテーマ毎に感想書いてきます。

ヒト不老化技術(HAVI)と百年法

1つ目は、時間を延ばす技術と時間に制限を設ける法律についてです。

不老不死は昔から語られてきたテーマであり、現代においても一部の人にとっては何に代えてもほしい技術かもしれません。

この本の中では、一度不老化された人(老衰がない人)が、法律によって生きられる期間を決められてしまいます。

どうですか、これ。私はかなりエグイと思いましたよ。

当たり前のように生き続けられる環境、死なんて全く考えない状態から、他人にあなたはあと何年で死んでくださいといわれるんですからね。

同時に本を読み終わることろには、永遠に生きられるということも相当キツイことだとも思い知らされました。人にとって時間はいくらあっても足りない必要なものですが、無限にあるというと話は別ですね。

私は時間が限られているということが、人に行動力を与えると思います。生きている間に自分の痕跡を残したいという人も多いのではないでしょうか。子孫を残す、世界平和に貢献する、宇宙の神秘を解明する、何でもいいので、私は自分の生きていることに多少なり意味を持たせたいです。

でなければ何の意味で生きているかわからないですからね。(私はですよ!)

ちなみに、この話の中には、百年法から逃げ出して、永遠の自由を手にした人たちの結末も綴ってあります。

なんと。。その人たちは。。。。この結末はぜひ本で読んでみて下さい。他のネタバレサイトいっちゃだめですよ笑

寿命なしで、目的もなくただ生きるということもつらいことなんですね。私としてはこの結末も納得がいくものでした。

遊佐の変貌

次のポイントとしては、この物語の中の主人公?(上巻では間違いなく主人公)に遊佐という人物がいます。

すごい正義感で、悪態つく政治家たちに歯向かい、言うこと全く聞かず、自分の信じた道をすすみます。

父親的存在、笹原さんの死を乗り越えて、百年法制定に向けて取り組み続けます。悪態ついてた政治家たちすべて倒します。

でとうとう百年法を制定させるわけです!色んな犠牲もあったけど、私利私欲に負けず国のために戦うまさに主人公!という存在でした。こんな政治家いてくれたらいいなーってくらいカッコいい。

上巻までは( ゚Д゚;)

下巻になると、おいおい遊佐!と突っ込みたくなるひよりっぷりを見せます。笑

とうとう遊佐に百年法適用の年が来るんですが、大統領にこびうって遊佐は生き残るんです。正直笹岡さんみたいにきれいに散ってほしかった。生きている間にできないことは、次の世代に次ぐという選択をしてほしかったなーと思っちゃいましたね。結局他の政治家と同じやないかと。

なんて言えるには、私がまだ死を意識していない33歳だからでしょうかね。実際自分が明日死ぬという場面なんて、いくら想像してもイメトレにもなんにもならないと思います。

それでも現実自分が死を受け入れる時、、自分ならどんな振る舞いになるのかなと考えてしましました。遊佐同様、泣いて、震えて生きたいと叫ぶかもしれませんね。「人の真価は死に際にあり」だとしたら、まだまだ成長の余地は十分にありそうです。笑

ちなみに私は聡明な遊佐がこの物語の中で一番好きな登場人物で最後の仕事ぶりはやはりかっこいいなと思うのでした。

衝撃の結末

完全ネタバレになりますが、最終的にどうなるかというと、HAVIを受けた人たちは治しようのないガンで16年後にはすべて死に絶えるという衝撃的な展開を迎えます。そして結局不老不死はマボロシだったということで、HAVIを受けていない人たちで新しい国を作っていくという内容でした。

うん、上手いことまとめたね!という感じです。不老化しない人間たちを人が裁き続けられるのかという難しい問題をウィルスで全て丸め込まれましたね。

ただ少し思うのです。もしガンにならずにこのまま不老化の人が増えていったら、どうだったのかなーと。

それこそ世界が滅びていたような気がします。人の生死を人が決める時代。こんな時代が来たら、それこそ権力者にこの世の全てが集まり、平民たちは思考も抜かれて、権力者のいいなりや媚をうって生きていくだけになりますよね。最終的にその権力たちの争いが引き金で滅びる。。私の発想ではそんなとこです笑

やっぱり私は自分で考えて、自分のやりたいことをやり、自然に死んで行ける今のままがいいですね。この本は永遠を手にした時の問題点、人の考え方、生き方をとても具体的に教えてくれた気がしました。

まとめ

ちなみ、、この本ですが、もちろんここには書かれていない登場人物がたくさんいます。仁科ケン(たぶん主人公)とか、篠田さんとか、戸毛とか。政治家から、不老化を選ばなかった人や、百年法から逃げた人など盛りだくさんです。その人たちの行動や胸の内までしっかり書かれています。ある意味ドキュメンタリーみたいな感じですね。

推理小説も面白いですが、こういう考えさせられる本もほんとに面白いですよ!

★5つです!と言いたいとこですが、上巻のワクワク感から私的には下巻は失速してしまったのでが(結構流し読み)少し残念でしたね。

気になる方は、ぜひアマゾンサイトから購入してみて下さい。間違いなく面白いし、損はしませんよ。

 

拙い感想でしたが、今日はこの辺りで終わります!

それではまた見に来てくださいね!hanasakuでしたー。

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